ファンタジー世界の職業 Vol.1

やっぱり異世界転生の主役は
「冒険者」暮らしですねっ

異世界のとことん楽しむなら冒険者として世界のすみずみまで楽しんじゃいましょう、冒険者といってもその内容は様々です。
今回はおおまかに４つの種別をつくってご紹介いたします！

＜おおまかな種別＞
〇近接戦士
〇遠隔戦士
〇トレジャーハンター
〇学者、研究者

近接戦士の魅力
やっぱり戦闘の花形である前衛戦闘職はみんなの憧れです！
武器も片手剣、両手剣、斧、槍、ハンマー、レイピア、ククリ、マチェットなど武器も多彩で、好みの戦闘スタイルに合わせたものをお選び可能で、あなたの活躍はいずれ吟遊詩人の冒険譚となり世界中の羨望を集め、いずれ年月を超えた伝説となることでしょう。
最近は盾を主武装としたタンクと呼ばれる、敵の攻撃を集中して受け答える防御職も人気です！

近接戦士への就活
伝説によればあの著名な勇者も「ひのきのぼう」「ぬののふく」から大業が始まったと言われています。装備よりも熱意が大切です！
近くの街の酒場やギルドで冒険者として早速華々しいデビューをいたしましょう、もし不安があるようなら修練場やギルドで訓練を受けるもひとつです。

近接戦士の日常
近接戦士の仕事はパーティの最前衛として戦い、味方を守り、敵を倒すことです。
依頼主からの業務委託が主な仕事となるため、お仕事は不定期であり基本は遠征しているので街から離れていることが多くなるでしょう。アウトドア好きならまさに天職ですね！

近接戦士の適正
パーティの仲間との連携が重要になるのでコミュニケーション能力は必須です！
日頃から愛想良く細かい気配りを忘れないように心がけましょう、嫌な同僚への支援は遅く滞りがちです。もちろん依頼主に気に入られるための努力も忘れずに！

近接戦士のキャリアアップと転職
冒険者としてダンジョン探索や古代の秘宝で一攫千金を掴むのはほんの一握りです。危ない稚拙な夢は捨ててこつこつ腕を磨いて人脈を広げましょう。
近接戦士として腕が立つようになれば、有力商人の専属護衛として、また村や街の衛兵となれば準公務員として安定した収入が得られます。
実力を買われて反社会組織から声をかけられることもあるかもしれませんが、主人公クラスの活躍によって悪事が表沙汰となったときには、人間社会から追放される恐れがあるのでおすすめできません。

近接戦士のここがだめ
危険の伴う肉体労働者であり、常に死の危険があります。
死者蘇生の技術がパーティの魔術師や教会にある場合でも、四肢の再生には著しい肉体的精神的苦痛をともなう場合があるので注意してください。異世界転生で命を失ってしまったら・・

遠隔戦士の魅力
魔法使いに魔術師、弓使いにガンナー、召喚師にモンスターテイマーなど、個性溢れる魅力的な職業があなたを待っています！
ちまちまと前衛が時間を稼いでいる間に、遠隔戦士職のあなたは敵の弱点に電光石火の一撃を放つ、そのアグレッシブな活躍は多くのひとからの羨望を一身に集めることでしょうっ
支援系であってもあなただけのオリジナルな能力がなくては、パーティは立ち行きません。唯一無二の才能が生かせる職業が遠隔戦士の魅力です。

遠隔戦士への就活
遠隔戦士職はその性質上、高度な専門職であることがほとんどです。高名な先駆者の子弟となるか、魔法学校など専門教育機関であなたの類まれなる才覚を伸ばしていきましょう！
十分冒険者として通用するレベルに至ったら、ギルドで冒険者登録をしましょう。身元がわからない他人と組むよりは、師や学校の紹介を頼った方がおすすめです！

遠隔戦士の日常
遠隔戦士の仕事は戦闘で敵に確実にダメージを与えることです。
前衛たる近接戦士が崩れると後衛のあなたに即死の一撃が飛んでくることがありますので、前衛が戦闘時に問題なく戦えるように日頃から近接戦士の肉体的精神的な健康に気を配ってあげるとよいでしょう。
全体を見通すことができるあなただからこそ勤まる知的なお仕事です！

遠隔戦士の適正
前衛の崩壊はあなたの死に直結するため、パーティ全体が滞りなく任務を進行できるようにするための心配りが大切です！
近接戦士職はその性質から長期的展望に掛けることが多く細かい計算が不得手なことがおおいため、あなたは遠征の往復にかかる物資の買い付けや管理、はたまた依頼主への交渉など、経理や総務、細々とした雑事をする必要があります。
これも目的達成のために必要なひとつ、知性あふれるあなただから出来ることです！

遠隔戦士のキャリアアップと転職
遠隔戦士はもともとが専門職であるため、転職も容易です。
魔法使いならアカデミーに戻って研究職教育職に従事することが可能です、モンスターテイマーは動物に関わる業種に人気が高く、王都近くの農場では高い賃金で雇用されることでしょう。

遠隔戦士のここがだめ
長い時間をかけてこれだけ高い専門性を手にしたにも関わらず冒険者になろうとしたのがあなたの駄目なところです。
異世界転生であなたの培った技術を必要としているところはたくさんあります。「いにしえの魔法帝国の遺跡に眠るロストテクノロジー」なんて真偽定かではない噂は、その手の専門誌を買って楽しむだけにしてください。

トレジャーハンターの魅力
はるか昔に謎の滅亡を遂げた超文明の遺跡に眠る遺産を求めて、はたまた世界の果てに隠された賢者の石を探して……トレジャーハンターはいつの時代も冒険と物語の主人公です！
そこに至る様々な困難を異世界転生したあなた自身の智謀と勇気で乗り越えた話を、あなたの口から語られることを皆がいまかと待っています。
さあ未知なる発見と体験の旅にでかけましょうっ

トレジャーハンターへの就活
最強のトレジャーハンターとは「どのような時にも生き残る者」です！
山野で食べられる動植物の知識、ロープの結び方や食料の保存の方法、ひとりでも自然の中で生きていけるタフな肉体を用意すればＯＫですっ
仲間を集ってお宝さがしに出掛けるもよし、鞄ひとつで旅に出るのもよし。

トレジャーハンターの日常
トレジャーハンターの目的は「お宝の確保、収容、保護」です。
秘宝をライバルより先に手に入れるための「確保」、それをその機能や美的価値を保ったまま持ちかえる「収容」、そして敵対者から守り抜くための「保護」が重要です。
いったん冒険に出発したら、目的の秘宝を得るまでに様々な障害とそれを乗り越えるために苦闘する忙しい日々を送ることでしょう！

トレジャーハンターの適正
長い情報収集に耐える根気と、真偽を見極める知性と感性が必要です！
そもそも冒険に出る前に、どんな宝があり、どこにあるのか、そしてそれはどんな価値があるのか調査し理解する必要があります。トレジャーハンターの９９％は調査と冒険に出るまでの資金集めに費やすことになります。
あなたを多くの仲間が待っている……それもトレジャーハンターの魅力ですねっ

トレジャーハンターのキャリアアップ
著名なトレジャーハンターとなれば、有名人として講演会か自身の書籍を出版して大きな収入を得ることが出来るでしょう。
仮に宝を見つけることが出来なくても、その類まれなる踏破性は「登山家」として国から辺境か極地での地図作りの任が与えられ高額報酬が得られる可能性があります。
そもそもトレジャーハンターが転職なんぞ考えては駄目です。赤貧に喘ぐとも未だ見ぬ将来のロマンに生きてください。

トレジャーハンターのここがだめ
わたしが何を書いたところで、あなたの胸の内で熱くたぎる炎は消すことはできないでしょう。トレジャーハンターに駄目なところは一切ありません！
さあ、あなたに見つけられることを世界の秘宝が待っています。願わくは宝が実在せんことを！

学者、研究者の魅力
すべては世界のことわりを明らかにするために！
世界を研究するためにはやはり世界に飛び出ることも必要です、探究者としてフィールドワークに出かけましょうっ

学者、研究者への就活
アカデミックな身分が必要であれば最寄りの大学や研究機関に所属しましょう！
研究だけであれば「〇〇の研究者」と名乗った時から研究者になれるので、いちばん簡単な職種のひとつですねっ

学者、研究者の日常
研究者の目的は「研究テーマを理論立てて実証と説明する」ことです！
それが魔術であれ、動植物学であれ、社会学であれ、命題たるテーゼを設けてそれを解説することが務めです。そのためには実験や根拠なるデータを必要となることでしょう。
研究所の周りで済むなら日常生活を営みながら研究を続けることが出来ますが、研究テーマによっては冒険者としてダンジョンに潜ったり遠隔地の発掘調査をしたりなど年単位で現地に留まることもある充実した職業ですっ

学者、研究者の適正
研究は情熱です！狂うほどの熱い探究心が求められます！
あなたの研究テーマが社会にとって有用であれば、大学教授などの社会的信用と研究費用が与えられることでしょう。もちろん研究を続けていくためにパトロンの獲得や研究成果をもちいた商売も必要な要素ですっ

学者、研究者のキャリアアップと転職
研究室を飛び出て現場で学ぶあなたは学徒の鏡です！
自室に篭って机上の空論を弄ぶいつわりの学者とは異なる、類まれなるその知的好奇心に基づいた溌剌として頭脳と行動は、幾代にも渡って語り継がれます。
異世界転生後も、ただひたすらに研究に没頭してください、最前線で研究することだけが冒険者なる研究者なのですから。仮にあなたの素晴らしい研究テーマが理解されなくとも、偏屈の偏執狂として地元のアイドルとして名を馳せることでしょう！

学者、研究者のここがだめ
孤独と思われがちな研究者ですが、実は研究に集中するためには多くの協力者と上手にことを進めていく力が必要です。
そもそも研究するための出資者が必要で、学会に発表するためには推薦者や有資格者の協力を仰ぐことでしょう、研究が大掛かりであれば各分野の専門家への打診と調整も不可欠です。
研究者であるためには、自らの探究心を伸ばす内的活動に秀でる必要がありますが、その職務をより効率的に遂行するためには外的スキルが多く求められます。